辛口のワインをよく飲む機会がある方は、表示をご覧になったことがあるかもしれません。味わう前にドイツワインがどのような表記をしていたか、覚えておられますか?ラベル表記について探ってみましょう。

甘辛度の基準が明確なドイツワイン

ドイツ産の一部のワインには、糖度のランクや辛口であることを示した表記があります。
お店のドイツ産ワインのコーナーを見ていると、「カビネット(kabinett)」という表記があるものが必ず見つかるはずです。
これはドイツ産ワインにおける糖度のランクを示すもので、この表記の場合の最低アルコール度数は7%程度という意味になります。

甘辛度のランクと段階は?

ドイツ産の一部のワインには、糖度のランクや辛口であることを示した表記があります。
果汁糖度が低いものから高いものへとランクは6段階あり、

  • カビネット(Kabinett)
  • シュペトレーゼ(Spatlese)
  • アウスレーゼ(Auslese)
  • ベーレンアウスレーゼ(Beerenauslese)
  • アイスヴァイン(Eiswein)
  • トロッケンベーレンアウスレーゼ(Trockenbeerenauslese)

に分類されます。
カビネットは最も糖度ランクの低いものです。
それよりも糖度が上のワインは、食事に合わせるには甘過ぎるかもしれません。
最もランクの高い「トロッケンベーレンアウスレーゼ」は貴腐ブドウを用いた極甘口ワインであり、アルコール度数は5.5%程度しかありません。

辛口

半辛口〜辛口を示すものとして、次の5つの表記があります。

  • ファインヘルプ(Feinhelb)(半辛口)糖分を残し、甘さも少々感じられる半辛口。残糖や総酸度の規定はなく、造り手の意図によってつけられています。
  • ハルプトロッケン(Halbtrocken)(辛口)

最高残糖分18g/l以下の辛口ワイン。実際には、酸度によって残糖分が規定されています。

  • トロッケン(Trocken)(極辛口)

最高残糖分9g/l以下の極辛口ワイン。実際には、酸度によって残糖分が規定されています。
下の2つは2000年ヴィンテージから導入された新しい表記で、食事と合わせやすいスタイルのワインとされています。果汁糖度による等級との併記は認められておらず、それぞれに定められたロゴがエチケット(ラベル)に表記されています。

  • クラシック(Classic)

最低アルコール度数12%(モーゼルでは例外的に11.5%)以上で、残糖は総酸量の2倍までで最高でも15g/lまでです。また各産地に伝統的な品種を使用することと規定されています。

  • セレクション(Selection)

クラシックの上級にあたる辛口ワインで、アウスレーゼの最低エクスレ度が求められ、最低アルコール度数12.2%以上で、残糖は9g/Lまでです。
リースリングのワインのみ例外で、残糖は総酸量の1.5倍までで最高でも12g/Lまでです。
フランケン地方の白ワインは辛口で知られており、ボトルは「ボックスボイテル」と呼ばれる円形の個性的な形をしていますので、お店でも見つけやすいでしょう。